ツバキ文具店/小川糸 著 読書録

暮らし

先代とポッポちゃんの親子のストーリー

反抗期中に亡くなった文具店の先代と、先代の残した店を継ぐポッポちゃんの話が根底にあり、

ポッポちゃんを中心とした鎌倉に住むひとびとの日常が描かれています。

厳しかった先代の愛情に、話が進むに連れて、ポッポちゃんは気づきます。

苦しんで、苦しんで、それでも生きて。

最後に希望が見えたところで物語は終わっています。

こころを揺さぶる言葉たち

もともと小川先生の本は好きで小説はだいたい読んでいたのですが、この本も過去に読んだことがあります。

ただ、そのときはあまり響くものがありませんでした。

さらっと読んじゃった感じ。

今回、読み返してみて、本を閉じたあとに、泣き叫びたい衝動に駆られました。

本当は気づいてほしかった。

亡くなってからでは遅い。

もう、伝わらない。

声も聞こえない。

私と母に重ねてしまって。

今朝、夢に母が出てきて、いつもどおり、怒鳴られて叱られた夢だったので、余計かもしれません。

天国の向こうではらはらしながら見てるのかな。

生前、母は、私と彼の交際に反対でした。

別れなさい、とも言われました。

部屋にツーショットの写真を飾っていたら、それを母に見られて尋問を受けたときです。

夢の中の母も、私の手を引っ張って、実家に連れ戻そうとしました。

そこに父も登場し、強制的に手首を捕まれ、車に連れ込まれます。

掴まれた手首が痛かった。

夢だけど、私は夢の中で必死に「殺される!」と叫んでました。

優しい一面もある両親です。

楽しかった思い出も、優しくされた思い出もあるはずなのに、いつも思い出すのはそうやって嫌なことを強要されたり、殴られたり、罵られたりする場面ばかり。

子供にとって強烈なんでしょうね、それが。

今でも殴られた思い出がフラッシュバッグで蘇ると体に震えが走ります。

母娘関係は難しい

先代はポッポちゃんのおばあちゃんです。

ポッポちゃんの母親はいません。

作中に母親から先代がとりあげた、とあるので、母親はどこかで生きているのでしょう。

先代はペンフレンドに、ポッポちゃんに対しての態度を悔いていることを書き記していました。

ポッポちゃんはそれを読んで寄り添うように手紙と一緒に寝ます。

先代はもうこの世にいません。

残されたのは手紙のぬくもりだけ。

どうしようもなく胸が締め付けられました。

ここらへんまで読んで涙腺が崩壊しました。

なんだか母に会いたくなった

私の母ももうこの世にはいません。

夢でたまに出てくるので、声を忘れることはありませんが、もう顔を見て話すことは叶いません。

お墓参り、行きたいなあ。

簡易仏壇でも作るかなあ。

妹の家にはあるみたいです、亡くなったペットとともに母の写真が飾られているようです。

なんかそんなことを思いました。

たまにの読書は、頭を活性化させる

いつも嫌な状態で平坦な感情ですが、本は感情を揺さぶります。

揺さぶることでデトックス効果もあるのかな。

めそめそしながら少し元気になりました。

では。

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